大学院の図書館が24時間開放されていたこともあり、ランドスケープ分野の書籍はけっこう読んできました。
その中でも、自分が在学中に読んでとても勉強になった、感銘を受けた書籍を厳選して今回はランドスケープを学ぶ学生に書籍を紹介したいと思います!
ランドスケープ全般
ランドスケープアーキテクトになる本 1 / ランドスケープアーキテクト連盟
こちらの本は登録ランドスケープアーキテクト試験の公式テキストですが、ランドスケープアーキテクトとしての基本的な知識が凝縮されているので、試験勉強のためはもちろん、手元に置いてふとした時に読み返すのにもおすすめです。
造園がわかる本
こちらの本もランドスケープ分野を学ぶならバイブル的な本として多くの学生が持っています。ランドスケープ、造園のあらゆる内容や仕事内容が紹介されています。
私の大学院の受験対策としても活用していた学生もいました。
ランドスケープデザイン関係
エコロジカル・ランドスケープというデザイン手法―生物多様性に配慮した空間を総合的にデザインする50シート
こちらはちょっと前の書籍となりますが、学部時代に読んでとても感銘を受けて、この本のおかげでランドスケープアーキテクチャという学問を知り、留学を志すきっかけとなりました。
ちょっと前の書籍ですが、内容自体はランドスケープデザインの考え方としてとても本質的なことが書かれています。
著者はペンシルベニア大学のランドスケープ学科修士課程時代に20世紀のランドスケープ界での偉人であるイアン・マクハーグ氏よりエコロジカル・プランニングを教わっていたそうで、その考えを踏襲されて日本でのデザイン事例も交えて解説されています。
決定版! グリーンインフラ
こちらはランドスケープを学ぶ学生、今後ランドスケープ分野、土木分野の仕事に関わっていくなら知らないじゃ済まされない内容となっています。
世界的にグリーンインフラは進んできていますし、日本国内でも国・自治体も少しずつ注目している概念ですので、
まさに必読書といえる一冊でしょう。
ちなみに決定版のみならず実装版も発売されているようです。
庭師が教える 図解 日本庭園の見方・楽しみ方
日本人でランドスケープを学ぶならやはり日本庭園の基本的な知識はおさえておくべきだと思います。
特に日本庭園は各時代ごとに特徴があるので、どのように変わってきたのかは知っておいた方が良いでしょう。
中国からの影響や、貴族文化、末法思想、武士の台頭などその時代の影響を色濃く受けていることがわかります。
私は京都の日本庭園巡りにハマり、その延長線としてご朱印帳集めにもハマっています笑
留学関係
海外で建築を仕事にする2
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こちらはランドスケープ留学を考えている人は必ず読んでほしい本です。
海外で活躍されている日本人ランドスケープアーキテクトたちの留学生活、そして海外での仕事やライフスタイルについて紹介されていて、
留学生活や海外のランドスケープ事情や働き方、仕事内容など情報が乏しい中、たっぷりと紹介されているのでイメージが湧き、とても刺激を受けます!
自分も留学が決まって渡航前に読みましたが、とてもやる気がみなぎったのを覚えています笑
ランドスケープデザイン日誌
こちらは書籍ではなく、ブログなのですが、ランドスケープ留学の役立つ情報がたくさん紹介されているので、情報が乏しい中とても参考にしました。
ブログの管理人(田口さん)は実際に米国のルイジアナ州立大学大学院を卒業して、米国で10年近くランドスケープアーキテクトとして働いています(現在は日本で活躍中)。
留学書類の作成の話や留学生活の話など留学関係が多岐に渡って紹介されているので、ランドスケープ留学を検討している方はこちらもぜひ読んでほしいと思います!
余談ですが、私がランドスケープ留学していたときに米国に同じくランドスケープ留学していた人と現地で会って話したときにはやはりこのブログを参考にしていたという話で盛り上がりました笑
ブログはこちらから
洋書
Toward an Urban Ecology: SCAPE / Landscape Architecture
こちらは留学中に講演会イベントに参加して著者であるKate Orffのスピーチを聞いて感銘を受けました。
そのイベント終了後に本はその場で購入して、著者本人から本にサインしてもらいました笑(ミーハーですね笑)
彼女はTEDトークでも話しているので知っている人もいるのでないでしょうか?
牡蠣を活用したグリーンインフラデザインが有名ですね。この本もその内容が盛り込まれています。
Ecological Design (Basics The AVA Series)
こちらの本はランドスケープ分野の導入編みたいな形で、基本的な知識や考え方が紹介されていてほかの専門書と比べると読みやすいです!
生態学視点からのアプローチでのランドスケープデザインに関しての内容で、こちらもとても感銘を受けました。(実はこの本がきっかけで著者のいる大学院へ留学したというのもあります)
図や写真もたくさん載っているので、よく英語がわからなくてもなんとなく伝わります笑
以上となります!
いかがだったでしょうか。
現在、大学、大学院時代の記憶をたどりながら他におすすめの書籍がないか整理中ですので、また随時更新していきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!