ランドスケープ

ランドスケープ学生に学会発表はやはりおすすめ その理由とは?

ランドスケープはデザインがメインだから研究は重要なのかな?

そう考えていませんか?周りにもそのように考えている学生が少なくないのではないでしょうか?

私は、それでも研究にしっかりと取り組み学会発表も積極的にしたほうが良いと考えています。

大学院在学中は大小合わせて、5回ほど発表し、ある学会では口頭発表で賞もいただきました。

実際、在学中にあるランドスケープのデザイン事務所からオファーを頂いております。

このことから、たとえランドスケープ学生でも大学の卒業要件に卒業論文が課されているならば、研究活動は疎かにするべきではないといえます。

理由としては、

デザイン事務所等に進んだとしてもクライアントにはなぜそのデザインにしたのかを論理的にそしてわかりやすく説明する必要があり、研究活動や学会発表によって論理力やプレゼン力が鍛えられる。

からだと思います。

コンペ出場やデザイン制作の発表ももちろんすべきです。しかし、正直な話、論理的に成り立っていない、うまく説明できなくてもビジュアルでフォローすることができるので、しっかりとした論理力、プレゼン力を鍛えるのであればやはり学会等で研究発表した方が良いです。

学会等で研究発表をするとたくさんメリットがありますので、これについて詳しく述べていきます。

メリット

論理力が鍛えられる

 学生が研究を行うというのは論理的に物事を考えられる訓練をすることと同義語だと思っています。

研究者になるわけじゃないのに、学生が研究する意味があるのかと感じる人もいると思いますが、私は論理力を鍛えるという点で意味があると思います。

就職すると論理的に物事を考える力が求められる場面に遭遇することが多くあります。

私自身、就職後は仕事のみならず社内規程といった会社の制度の意味を知るためにも論理力は求められました。

学会発表する際には限られた時間で自分の研究内容を伝えるためにより理解する必要があり、シンプルに述べるためには論理力が求められます。

また、発表後の質疑応答に対応できるように、質問想定するときには自分の研究成果や発表内容が論理的に破綻していないかチェックしていくことで論理力が上がります。

プレゼン力が上がる

これまで述べてきたように発表するためにプレゼンの準備を行うためプレゼン力が上がります。
それも発表の回数を重ねれば重ねるほど、反省→修正を繰り返せるのでプレゼン力が上がります。
私は学会発表のみならず、大学院演習で自治体職員や地域住民にも発表する機会が多くあったため、プレゼン力が爆上がりしました。
就職してからも何かを発表する機会があるのですが、物怖じせずに発表する姿を評価して頂けたことが何度かありました。

就活のときのアピールになる

一般的な就職活動で必ずといっても聞かれるのが「大学ではどんな研究をしていたのか」です。もはやお約束といえるくらい聞かれます。

学会等で発表している機会があれば、プレゼン力が上がり、面前で話すことに慣れている、かつより深く自分の研究内容を理解できているので、就活の面接では自信を持って語れるようになります。

ちなみにデザイン事務所等の就職を目指すのであれば研究よりもデザイン制作などをまとめたポートフォリオの方が重要視されると思いますが、デザイン性のみならずポートフォリオでも制作した作品について説明するプレゼン力は求められます。

場慣れできる

場慣れという意味では、人の前で発表するのが苦手な人に特に発表経験をどんどんしてほしです。
苦手でも発表する経験が増えると人並みに絶対話せるようになります。
発表することに慣れておくことは今後にとって非常に大事な経験です。

人前で話す機会は奨学金獲得や就職活動の際に面接方式を採用していることが多いので避けては通れなくなっています。
面前で話すのが苦手な学生からしたら、それはもはや武器になります。
なぜなら、人並みに話せたならば、面接では少なくとも悪い印象を与えることはないので、あとは話す中身で勝負できるからです。

残念ながら、話すのが上手くて中身に乏しい学生でも内定をもらえることが普通にあります。もちろん人柄なども加味されているからでしょうが、学生生活でいろいろと努力してきたのに人前で話すのが苦手で、面接官からの印象、評価が良くなく(自信がないような話し方など)て落とされるのは本当にやるせなくなります。
だから、人前で話すことに慣れて話すのが上手い学生と同じ土俵に立てたら勝てるチャンスが高くなるので、ぜひ人前で堂々と話せるように発表する機会を増やしてください。

自分のレベルを知ることができる

学会発表を通して自分のレベルを知れたことが良かったなと思っています。
学会では同世代が同じように発表しているので、発表の仕方、研究内容を自分と比べることで自分のレベルを客観的にみる機会になります。

自分の大学だけにいると多様性に欠けてしまい、自分のレベルに過信してしまいがちです。他の大学の学生をみて自分のレベルの低さを痛感しましょう笑

また、他の大学の同世代と交流することで情報交換もでき、ランドスケープ関係の就職活動にも有益な情報が得られるので積極的に交流することをおすすめします。

奨学金や特待生のチャンスが高まる

大学の奨学金や外部の財団の奨学金などの奨学金に応募する際に学会発表は成果として評価材料になることが多いです。
学会発表を多くしていることで、他の学生よりもアピール材料で差をつけることができます。また面接審査でも、学会発表によってプレゼン力が上がり、面前で話すことにも慣れるため、面接官への印象も良くなります。

特に留学したいと考えている方は留学資金獲得のために奨学金に応募する必要が出てくると思いますのでぜひ果敢に学会発表しておいてください。

海外の大学院出願の際にアピールになる

海外の大学院出願するときには、提出書類の一つにレジュメ(履歴書)があり、そこに研究発表を成果として記載できます。
海外の大学院には世界中から志願者がい集まります。世界中の志願者と競争して合格を勝ち取るためには個人の強みはもちろんですが、日本という国の教育制度で優れた点を活用することも重要です。

日本の教育制度で優れた点は学部時からけっこうしっかりと研究活動を行う、論文を作成することにあります。
特にランドスケープ分野に進学する学生は、卒業制作で大学卒業し、研究をしたことが一度もない人も少なくありません。
ですので、レジュメに研究発表を記載できればそれだけで他の志願者と差別化できるので、ランドスケープ留学を考えている人は特におすすめです。
一方で、裏を返すと出願書類の一つであるポートフォリオに載せるものがなく、充実度に欠けるのも日本人学生の特徴でもあるのでカバーするためにやはり研究成果は大事です。

 

いかがだったでしょうか。

少しでも研究活動と発表する大切さを認識してもらえたら嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ABOUT ME
sho-ji
▶30代独身▶ブログ運営▶廃人から個人事業主開業▶TOEIC880&留学3回(語学留学と専門留学)▶ランドスケープ大学院留学経験あり▶キャリア模索中